玉の輿を中止して、源泉徴収票を実家に送ってきた男と0日婚した
「たった一人の人と巡り会えたような気がする」
26歳で結婚した。
結婚したての頃はたまに思っていた。
もしあのまま、前の彼と結婚していたら。
私の人生は、今とは全然違うものになっていたんだろうなって。
たぶんお金には困らなかったと思う。
でも私は、別の人生を選んだ。
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25〜26歳のころ、付き合っていた人がいた。
マッチングアプリで出会った。
初めて表参道で会った日の衝撃は、今でも覚えてる。
背が高くて、歯が真っ白で、スーツが似合って、ムキムキで。
ものすごいイケメン。
少女漫画から出てきたような人だった。
彼は私に会った瞬間、わかりやすく恋におちていた。
実際に「この人しかいない」と思ったらしい。
そう。あの頃の私は人生最後のモテ期だったのだ。
取引先や職場の人によく一目惚れをされていた。
そう。あの時の私は、松嶋菜々子だったのだ。
私は初めてみたフレンチのメニューにドキドキしながら
「この静寂のレストランでなんかやらかしたら終わるぞ?!」と思っていた。
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付き合い始めてから、少しずつ違和感に気づいていった。
デートはいつも表参道、銀座、東京駅付近。
池袋とか新宿とか渋谷には、ほとんど行かない。
ご飯はフレンチもしくは火鍋が中心。
イタリアンもラーメンもファストフードも、あまり好まない。
スターバックスすら、ちょっと微妙な反応をされる。
神戸にはよく行くのに、海外旅行には興味がない。
独特の価値観だった。
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彼の実家に挨拶に行ったとき、初めて知った事実がある。
彼、かなりのボンボンだった。
伊〇藤忠のお偉いさんの孫。
お父さんやお母さんも何かの権利を持っている謎の一族だった。
当時は正直あまりピンと来てなかったけど、今思えば全部納得がいく。
家が、家の中にいる人が、飾ってある写真が、とにかく異世界。
持ち物が、全部良質な高級品。
でもロゴがドーンと出てるタイプじゃない。
一見普通に見えて、よく見たらヴィトン。
本物のお金持ちの持ち方って、こういうことなんだと知った。
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付き合ってから、変わったことがいくつかあった。
友達付き合いにまで意見を言われるようになった。
彼のお母さんにまで口を出されるようになった。
まだ結婚すると決めていないのに。
富裕層の友達と遊ぶときは歓迎。
庶民の友達だと、ちょっと微妙な反応。
「あの人とはあまり付き合わない方がいいよ」
なんて言われたこともある。
食事も管理された。
体重も管理された。
その結果、人生で一番痩せたし、髪も綺麗になった。
人生で一番モテた。
取引先の人にまで、優しくされるようになった。
見た目で得をする経験を、生まれて初めてした。
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でもある日、ふと思った。
この人と結婚したら、お金には一生困らないかもしれない。
でも私は、一生管理される。
友達も。
食事も。
体型も。
生き方も。
そう思った瞬間、すっと気持ちが切れた。
別れよう、と言った。
ちょっと揉めたけど、別れた。
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別れてすぐ、結婚相手を探し始めた。
子どもが欲しかったから。
マッチングアプリで、今の夫と出会った。
最初は消去法だった。
私が求めてる条件の人物は全国に1人しかいなかったのだ。
当時の夫の年収は400万あるかないか。
私より低いやないかい。そんな失礼なこと思ったこともあった。
でも、最初から誠実さが違った。
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LINEを交換したあと、
「お互いマッチングアプリやめよう」
という話になった。
私はこっそり確認した。
ちゃんと約束を守ってるか。
夫はその日以降、一度もログインしていなかった。
そのとき思った。
「あ、この人、本当にやめてる」
そして同時に、
「まずい。この人、本物だ」
とも思った。
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夫は、私が頼んでもいないのに、
自分の源泉徴収票を実家に送った。
「僕の年収はこれです」
って、私の親に自分で説明していた。
年収の高さじゃなくて、
覚悟の見せ方に驚いた。
全部オープン。
隠し事なし。
手札、全公開。
結婚する覚悟がある人の行動だった。
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そのとき初めて思った。
この人だけは、逃してはいけない。
今まで175cm以上のイケメンとしか付き合ったことなかった
松嶋菜々子の私だが、168cm、普通顔の夫に必死にアピールした。
こんなに誠実な人には、もう二度と会えない。
人生で初めて、
「選ぶ側」だと思っていた私が、
必死でしがみついた。
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会った回数は0回。
写真も1枚しか見てない。
それでもスーツケースを持って、結婚しに行った。
その日にプロポーズされて、
翌日にはお父さんへ挨拶。
そのまま入籍した。
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今、子どもが2人産まれて、家族4人で暮らしている。
夫を見ていて思う。
この人は、昔から変わらない。
子育ても、仕事も。
言っていることと、やっていることが一致している。
約束を守る。
嘘をつかない。
家族を大事にする。
当たり前のことを、当たり前に続ける。
実はそれが、一番難しい。
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前の彼と結婚していたら、お金には困らなかったかもしれない。
でも今みたいに自由に挑戦したり、失敗したり、
在宅で仕事したり、不動産をやったりする人生は、なかったと思う。
私は、夫と結婚してよかった。
そして夫を見ていて、
自分もちゃんと誠実な人間でいたいなと思うようになった。
玉の輿には、乗れなかった。
でも、人生で一番大切なものは、手に入れた。
松嶋菜々子は体重の増加と共にどこかに行ってしまったけど
それでも愛してくれる夫はやっぱり凄いと思う。
逃さないよ??
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【余談】
なぜかあの時期は周りが富裕層でいっぱいでした。
上京あるあるなのか?あれは一体なんだったんだろう🐹
私の富裕層観を変えた社長令嬢の同期の話
20代前半、なぜか私の周りには富裕層しかいないときがありました。はむ|ポンコツの森 をお読みいただきありがとうございます!新しいポストを受け取って私の活動を応援していただくために、無料で購読してください






菜々子さんの旦那さん!
素敵だなぁ〜😆
菜々子なのに追う側になるってめちゃくちゃ無防備なのに、それができるのってはむさんの人間力だよなあって思いました☺️
そんなおふたりだからこそ、一緒になるべくしてなったんでしょうね〜ほっこり🌷